和歌山県工業技術センター所長
請川 孝治
戦後60年余、わが国は、戦後の混乱期、その後の欧米に追いつき追い越せの時代から、世界第2の経済大国となり、技術的にもフロントランナーとなりましたが、近年、わが国を取り巻く情勢は大きく変化しつつあります。発展途上国の急速な経済発展により産業の国際分業が鮮明化しつつあり、わが国の産業形態にも大きな影響を与えております。2010年代にはGDPだけを見れば中国に抜かれることは明らかであり、価値観の転換による新たな付加価値の創生が強く求められております。
このようにわが国を取り巻く情勢が急速に変化している現在、わが国の大企業は勿論のこと、県内中小企業も多くの問題が顕在化してまいりました。その解決と県内企業の将来の更なる発展に少しでも貢献することが当センターの最大の役割であります。具体的には、技術相談や受託試験を通して県内の企業さんが今困っていることを解決するお手伝いをいたしますとともに、県内企業の更なる発展を支援するために、将来の事業展開に役立つ新たな技術シーズや情報を発信し、県内企業の飛躍と新展開へのお手伝いをしたいと考えております。
その基盤となりますのは、face-to-faceで対応し企業の抱えている課題を一緒になって考えるための技術相談・技術指導、受託試験・受託研究であり、今後ともこれらの業務は当センターの最重要業務であり職員一丸となって懸命に取り組んでまいります。一方、企業の将来発展のための新たな取り組みは多くの課題を抱えており、企業と当センターの職員が一緒になって考え、試行錯誤しながら実現を目指すことが大切であると考えています。
多難な時代ではありますが、県民・企業とともに歩むことに誇りをもって全力を尽くす所存であります。お気軽に声をかけてもらえるような工業技術センターを目指しております。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。